昔、別府湾に瓜生島(うりゅうじま)という島がありました。
   周囲4km程の小さな島でしたが、府内からの往来もあり、
   独特の漁師村としてそれは賑わっていたそうです。
   鶴見山の噴火によって、大津波がおこり
   一瞬にして島ごと呑み込まれたと言い伝えられています。
   その瓜生島に古くから踊られていたという単調なリズムにユーモラスな仕草の踊りが、
   豊の国の笑福芸能「元祖豊後ひょっとこ踊り」です。

    このひょっとこ踊りは、各地に伝わるその集団踊りと違い、
   各々が自由な仕草で踊っていたと言われています。
   現在では、面の表情に合わせて、その仕草(振付)を決めて踊られるようになって来ました。

    元来、大漁祈願、五穀豊穣を祝う踊りでしたが、
   現在では商売繁盛、家内円和の笑って福を呼び込む踊りとして次世代に継承されています。



こっけいけっこう。
     豊後ひょっとこ踊り。


ユーモラスな面を付けて踊る
“ひょっとこ踊り”が別府市にあります。
♪小梅、小梅、金梅、小梅……♪の
お噂子にのって、
手が出、足が出、腰が動く。
その振りの一つ一つが
何とも滑稽でユニークです。

おかめさんが持つ三方には梅をのせ、
お客さんにお配りしています。